シティ・モビリティ

【Vol.83】2.モーダルシフトに見る自動運転トラックの展望と課題 ~物流の2024年問題とモード間接続の重要性〜

主任研究員 水上 義宣

Ⅰ.はじめに

日本の貨物輸送の現状と課題をトラック(第Ⅱ章)、鉄道貨物及び内航船舶(第Ⅲ章)、自動運転トラック(第Ⅳ章)について概説し、課題の解決策としてモード間接続の重要性を第Ⅴ章で論じる。

Ⅱ.トラック運送と物流の2024年問題

日本の貨物輸送は約9割をトラックが担っているが、低賃金、長時間労働から人手不足となっている。2024年度から残業時間などの規制が強化されることから、輸送力が約14%不足すると予想されている。

Ⅲ.モーダルシフトとその限界

鉄道はダイヤの制約、輸送の安定性に課題がある。また、内航船舶も速度が遅い、船員が不足しているという課題を抱えている。

Ⅳ.自動運転トラックの展望と課題

自動運転トラックは2030年度以降に実用化されると期待されているが、外部支援インフラや運行管理体制を要するという課題がある。

Ⅴ.自動運転トラックの活用とモード間接続

持続可能な物流の実現には、自動運転トラック、人の運転するトラック、鉄道、内航船舶をシームレスに接続することが重要である。

Ⅵ.おわりに

モード間接続の実現には、スワップボディーやセミトレーラー、コンテナの活用が重要である。これらの手段は短期的な荷役分離や中継輸送、中期的なモーダルシフト、長期的には自動運転トラックのいずれにも有効で、今後の拡大が期待される。

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